[ニューヨーク 4日 ロイター] 4日の米国株式市場は急反落。米国が再びリセッション(景気後退)入りする恐れがあるとの懸念や、欧州債務危機がイタリアやスペインに波及しつつあるとの懸念からダウとS&P500が4%超下げ、S&P500は2009年初め以来の大幅下落となった。ナスダックも5%超下落した。

 アナリストは一段の株安を予想しており、4日の米債券市場では安全資産としての短期国債への需要から2年債利回りが過去最低水準をつけた。

 資産運用会社ロード・アボットの市場ストラテジスト、ミルトン・エズラティ氏は「投資家はどこを見ても安心材料が見当たらないため降参している」と指摘した。 

 ダウ工業株30種.DJIは512.76ドル(4.31%)安の1万1383.68ドル。

 ナスダック総合指数.IXICは136.68ポイント(5.08%)安の2556.39。

 S&P総合500種.SPXは60.27ポイント(4.78%)安の1200.07。09年2月10日以来の大幅な下落率となった。 

 ニューヨーク証券取引所アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約138億株と、2010年6月25日以来1年超ぶりの高水準となった。ニューヨーク証券取引所の騰落銘柄比率は約1対19。 

 全セクターで売りが広がったが、中でもバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)が7.4%、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が6.6%、ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)が5.1%、それぞれ急落し、いずれも52週間ぶり安値を更新した。

 

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